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PENTAX K-1 MarkIIレビュー!進化した「フルサイズのK」の実力は?

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

「フルサイズのK」と称してPENTAX K-1が世に放たれてから約2年。早くもマイナーチェンジ版としてK-1 MarkIIが発売されました。

K-1の使いやすさをそのままに、高感度撮影時の性能向上、リアル・レゾリューションの手持ち撮影への対応など、究極的に画質を向上させた一台となっています。

そんなK-1 MarkIIとはどんなカメラなのでしょうか。その魅力などについて写真を交えながら紹介していきます。

PENTAX K-1 MarkIIについて

(出典:RICOH IMAGING)

K-1 MarkIIはPENTAXブランドの35mm版フルサイズイメージセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラで、同ブランドのフラグシップ機となっています。

2016年に発売されたK-1のマイナーチェンジモデルという位置づけですが、K-1からのブラッシュアップが図られています。

K-1からの主な強化点は次の通り。

  • アクセラレータユニット搭載による高感度耐性の向上および常用ISO感度の引き上げ(最高ISO819200)
  • 手持ちでの撮影に対応したリアル・レゾリューション・システムIIの搭載

一見すると地味なアップデートですが、K-1から4段分(K-1は常用最高ISO204800)の高感度性能の向上、三脚なしでは困難だった超高精細撮影が手持ちでもできるようになったのは大きな変化だと思います。

入手方法

このK-1 MarkIIですが、2018年9月現在において入手方法が大きく二つあります。

新規購入

ごく一般的な入手方法。

K-1ではボディ単体のみでの販売でしたが、MarkIIでは他ブランドからの買い替えおよび買い増し需要も考慮してか、新たにHD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WRが付属したレンズキットでの販売もされています。

アップグレードサービス利用(終了)

(出典:RICOH IMAGING)

アップグレードサービスは2018年9月末で受付が終了しました。

そしてもう一つが、K-1のメイン基板をMarkIIと同等のものへ交換するアップグレードサービスを利用して入手するという方法。(2018年9月末までの期間限定)

既存のK-1ユーザーに末長く使ってもらいたいという意図のサービスですが、その内容はまさかの物理アップグレードという前代未聞のサービスです。

いまだかつてこんなサービスがあっただろうかという、なんともありがた仰天ビックリなものですw

アップグレードにかかる費用は54,000円と少々お高いですが、K-1を買い換えるよりはるかにお得です。

アップグレードサービスについての詳細はリコーの公式サイトをご確認ください。

Link: アップグレードサービス / PENTAX K-1 / デジタルカメラ / 製品 | RICOH IMAGING

現時点ではK-1 MarkIIにはシルバーボディが存在しないため、シルバーボディでいち早くMarkII性能を体感したい方はアップグレード一択になります。

PENTAX K-1 MarkIIレビュー

さて、K-1 MarkIIとはいったいどのようなカメラなのでしょうか。

ここからは気になる画質面や新機能を中心に、思うところを書き連ねていきたいと思います。

なお、K-1と共通する部分が多々あるため、本記事ではMarkIIで大きく変わった部分を中心にレビューしていきます。

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外観

本記事で紹介する外観はK-1をMark II相当へアップグレードした製品となります。

Mark IIと明確に異なる部分については、適宜文章を交えながら補足していきますのでご了承ください。

まずは外観チェック。ボディ前面はこんな感じです。

見た目はK-1となんら変わりません。

というか、写真だけ見るとK-1じゃないのか?思われるかもしれませんが、中身はちゃんとK-1 MarkIIですw (新規でK-1 MarkIIを購入された場合、ボディ右上の型番は「K-1 MarkII」となります)

なお、アップグレードサービスを使用した場合、グリップ付近にある手ブレ補正「SR」バッジの部分が「II」に変わります。

K-1がMarkII相当にアップグレードされているか否かを見た目で判断できるポイントは、SRバッジがIIバッジに変わっているかどうかぐらいなのですが…いかんせん、目立たない場所なので簡単に判別できませんねこれはw

なお、アップグレード時に取り外されたSRバッジについては、記念として(?)返却していただけます。

その気になればIIバッジをひっぺ替えしてSRバッジに換装することで、見た目をオリジナルのK-1に戻すこともできそうです。やる気はさらさらないですがw

続いて、背面部も見ていきましょう。

正面と同じく、背面部もK-1となんら変わりはありません。

K-1で話題騒然となった(?)ぐにゃぐにゃ動く変態液晶…もとい、フレキシブルチルト液晶ももちろん健在です。

その見た目はどう考えても狂っているようにしか思えませんが、縦構図でも光軸を変えずに使えるチルト液晶は意外と便利だったりします。

本体上部も見ていきましょう。

これもK-1と特段変わりありません。

3ダイヤルはもちろん健在。スマートファンクションを使用することで、Wi-FiのON/OFFやクロップモードを切り替えが簡単にできます。

アップグレードすると社長直筆のメッセージが!

K-1をアップグレードすると、K-1 MarkIIの取扱説明書とメディア類が付属してきますが、実はその中には封筒が…。

そこにはなんと、リコーイメージングの社長さん直筆サイン入りのメッセージカードが!

PENTAXというブランドが既存のユーザをいかに大切にしているかが垣間見える、ちょっとしたサプライズといったところでしょうか。

K-1ユーザとしては、これは大変に嬉しいものです。

画質

画質についてはフルサイズセンサー、3640万画素、ローパスフィルターレスということで、APS-C機とは一段上の表現力という点ではK-1と共通。

画像処理エンジンはK-1と変わらず「PRIME IV」ですので、低感度での撮影についてはK-1とほぼ同等かなーという印象です。

K-1 MarkIIでは新たにアクセラレーターユニットが追加されたことにより、高感度耐性についてはK-1と比べて0.5~1段程度向上している感じです。

また、手持ち撮影に対応したリアルレゾリューションIIを使用することで、通常の手持ち撮影と比べて解像感がわずかに増しています。

高感度耐性

アクセラレータユニットが搭載されたことで、常用最高ISO感度が819200まで引き上げられたのが

実感としては、K-1と比べて約0.5〜1段程度の向上が図られたかなという感じでしょうか。

実際にISO25600で撮影した写真で比較してみるとこんな感じ。(三脚使用、電子シャッター使用、ノイズリダクションOFF)

PENTAX K-1での撮影例(ISO25600)
PENTAX K-1 MarkIIでの撮影例(ISO25600)PENTAX K-1 MarkIIでの撮影例(ISO25600)

ダンボーの左上あたりをクローズアップしてみると、その違いがより分かりやすいかと思います。

同じISO25600でもK-1 MarkIIの方がエッジや文字がよりくっきりと見えるようになっているなーといった印象です。

また、K-1ではISO102400ぐらいから本格的に出ていたカラーノイズが、MarkIIではISO204800あたりにまで抑えられてる印象でした。

たった1段、されど1段…アクセラレーターユニットの有無でノイズ耐性が変わってくるんだなということを改めて感じた次第です。

長くなりそうなので、K-1 MarkIIの高感度耐性については、別途検証記事の中で詳しく紹介していきたいと思います。

リアル・レゾリューション・システムII

4枚の写真を合成して、めちゃくちゃ解像感の高い写真にするという、いわば究極奥義ともいえるリアル・レゾリューション・システム(RRS)。

手ぶれ補正機構SRを応用し、イメージセンサーを1画素ピッチずつ動かしながら4枚を連続撮影。1画素ごとにRGB各色の情報を得ることで、1枚の超高精細画像を生成する技術です。ベイヤー方式では表現できない解像力と色再現性が得られ、偽色も発生しません。また、高感度ノイズを大幅に低減できるのもメリット。拡大表示や大判プリントでなくても、ひと目で分かるほど画質に違いがあらわれます。

(引用:特長1 / PENTAX K-1 / デジタルカメラ / 製品 | RICOH IMAGING)

その仕様から三脚が必須だったリアル・レゾリューションですが、K-1 MarkIIでは手持ちでの撮影にも対応し、名前も改め「リアル・レゾリューション・システムII」となりました。

実際にリアル・レゾリューション(手ぶれ補正モード)を使用した作例がこちら。

PENTAX K-1 MarkIIでの撮影例(リアルレゾリューション未使用)PENTAX K-1 MarkIIでの撮影例(リアルレゾリューション未使用)
PENTAX K-1 MarkIIでの撮影例(リアルレゾリューション 手ぶれ補正モード使用)PENTAX K-1 MarkIIでの撮影例(リアルレゾリューション 手ぶれ補正モード使用)

彼岸花をクローズアップして比較してみます。

通常のリアル・レゾリューションと比べると劇的に解像感が高まったというほどではないですが、通常の単写に比べると繊細になっているという印象でしょうか。

K-1では動体補正モードを使用した際、RAW形式の写真で不自然な光跡が残ってしまうという問題がありましたが、MarkIIではこれが解消されているとのこと。

動体補正モードについては、後日改めて検証してみたいと思います。

なお、K-1 MarkIIのリアルレゾリューションIIについては、別途検証記事の中で詳しく紹介していきたいと思います。

使用感

操作感なども基本的にはK-1にほぼ準拠する形となっていますので、本記事では変更点のあるオートフォーカス(AF)とバッテリー関連について書いていきます。

オートフォーカス性能

K-1 MarkIIではオートフォーカス(AF)性能がブラッシュアップがされたとのことですが、現実的には大幅に改善した感じはあまりないというのが正直なところ。

個人的な所感となってしまいますが、シングルAFの合従速度や精度についてはK-1とあまり変わらずな印象でしょうか。

動体追従の性能に関しては酔人日月抄さんの記事が参考になりますので合わせてどうぞ。

Link: PENTAX K-1 Mark IIのAF動体追従性能はK-1と比べて進化しているのか? – 酔人日月抄

K-1 MarkIIではわずかに動体追従性能が上がった印象もありますが、やはり動体撮影をするにはあまり向かないというのは変わらないようです…。

バッテリー

K-1 MarkIIのバッテリーはK-1と同様のD-LI90Pという製品ですが、カタログスペック上は撮影可能枚数が670枚と、K-1の760枚と比べて100枚近くダウンしています。

これはアクセラレーターユニットによるノイズ処理が加わったことが影響していると考えられますが、670枚もあれば満充電から1〜2日ぐらいは十分にいけると思われます。

大量に撮影したりライブビューやWi-Fiをガンガン使うような方は予備のバッテリーを1個持っていると安心かと思います。

まとめ

PENTAX初のフルサイズ機ことK-1の発売からわずか2年でのマイナーチェンジとなったK-1 MarkII。

もともと完成度の高かったK-1に高感度耐性の向上、手持ち撮影に対応したリアル・レゾリューションIIの搭載など、地味ながらも繊細な画質がより極まった感があります。

静物相手にはこの上ない威力を発揮してくれることかと思います。

AF性能も若干向上したものの、連写性能も相まって動体相手には相変わらず厳しいというのはK-1とさして変わらないところでしょうか。

K-1 MarkIIの導入を検討されている方の参考になれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

 

ABOUT ME
おーわ(Hirokazu Shibuya)
埼玉県を拠点に主に花火のある景色を撮っています。写真やカメラのことよりも、なぜかSDカードや写真データのバックアップといった分野に詳しいのは内緒の話ですw
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