手持ちで綺麗にイルミネーションを撮影するための4つのポイント

光り物が好きな皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@hirokazu.sby)です。一応念のために言っておきますが、魚の話ではございませんw

さて、冬といえばイルミネーションの季節ですね。華やかな光景を見るとついつい写真に収めたくなるものです。

イルミネーションを綺麗に撮るには三脚が必要なイメージがありますが、コツさえ押さえておけば、手持ちでも綺麗に撮れるんです。

手持ちで綺麗にイルミネーションを撮影するためのポイント

ところで、手持ちでイルミネーション撮影と聞くと、なんだかちょっと難しそうなイメージがあるかと思います。が、以下のポイントを押さえれば手持ちでも十分に撮影を楽しむことができます。

  1. シャッター速度
  2. 絞り(F値)
  3. ISO感度
  4. 手ぶれ補正

三脚が使えるようであればそれに越したことはないのですが、場所などの関係で三脚の使用が難しいケースが多々あります。特に都市部のイルミネーションなんかだと、三脚の使用そのものが禁止されているところも結構多かったりします。

そんなわけでイルミネーションを手持ち撮影する機会も多いであろう今日この頃。各ポイントについて詳しく紹介していきます。

シャッター速度

イルミネーションを撮影する上での最重要ポイントがシャッター速度。具体的には手ブレの発生を抑止できるスピード(例えば35mm版換算で50mmであれば1/50秒以上を推奨)を確保しつつ、東日本では1/100秒以内、西日本では1/120秒以内の範囲に設定します。

手ブレを防ぐには高速シャッターが有効なのですが、シャッター速度を上げすぎるとイルミネーションが綺麗に写らなくなってしまうんです。

これはいったいどういうことなのか…実際に異なるシャッター速度で撮影した2枚の写真を比較してみましょう。(1枚目が1/50秒、2枚目が1/160秒で撮影)

比べていただくと分かると思いますが、2枚目(シャッター速度1/160秒)の写真は1枚目と比べて少々華やかさに欠けてしまっています。特に、写真の真ん中のあたりをよく見ると、消灯しているように見える場所があります。な、なぜだ、なぜなんだ…。

近年のイルミネーションは省電力に優れたLEDを使用しているケースが多いのですが、実は肉眼では分からないぐらい超高速で点滅を繰り返しているのです。以前、鉄道車両のLED方向幕を写真で撮ると途切れるのはなぜかという話題の中でも触れましたが、この現象はフリッカーとも呼ばれています。

は?点滅??なんじゃそりゃ??!という方もいらっしゃるかと思いますが、これにはイルミネーションに用いられている電気の特性が大きく関係しています。

多くのイルミネーションではコンセントを通じて電力供給がなされていますが、このコンセントから供給される電気は交流と呼ばれるものになっています。

交流は波のように一定周期でプラスとマイナスを入れ替えながら電気を送るという特性があります。ちょっとイメージしづらいかと思いますので、交流波のイメージ図を一つ用意しました。

この1周期の中には強弱があり、電気の波が頂点と谷底に来たときがピークとなり、0に近づくにつれて弱くなります。これが一定の周期で繰り返すため、高速点滅が起こるというわけです。

ちなみにこの周期(1秒間あたりにやってくる波の数)を周波数といい、単位をHz(ヘルツ)で表します。東日本では50Hz、西日本では60Hzとなっています。とどのつまり、東京などの東日本地域では電気の波が1秒間に50回、大阪などの西日本地域では60回やってくるというわけでございます。

では、話を元に戻しまして、イルミネーションを綺麗に撮るためには、明るさがピークになるタイミングでシャッターを開けておく必要があります。ピークとなるのは1周期に2回あるため、綺麗にイルミネーションを写すために必要なシャッター速度は1/周波数[Hz]×2秒以内となるのです。

先ほど紹介した作例のうち、シャッター速度が1/160秒の写真でイルミネーションの華やかさに欠けてしまっていたのは、明るさがピークになる際にシャッターを開いていなかったのが原因の一つです。

と、ちょっと難しそうなことを書きましたが、ひとまずのところ東日本では1/100秒以内、西日本では1/120秒以内がイルミネーション撮影に最適なシャッター速度だということを把握していただければと思います。

絞り

シャッター速度が確保するために、絞り(F値)は開放寄りに設定することをおすすめします。

イルミネーションそのものは明るいとはいえ、日中と比べて格段にシャッター速度が稼ぎづらくなります。絞りを開放(F値を小さく)にすることで一度に取り込める光の量が多くなるため、シャッター速度が稼ぎやすくなります。

ちょっと余談となりますが、絞りを開放にしてイルミネーションが玉ボケさせることで、ひと味違った面白い写真を撮ることもできます。(このあたりは別の記事で紹介したいと思います)

ISO感度

ISO感度は上がりすぎないように調整しましょう。ISO感度を上げすぎるとノイズが多くなり、画質にも影響してきます。

イルミネーションの光は意外と明るいですが、それでもISO感度が高くなる傾向にありますので、撮影しながら適宜調整を行っていくとよろしいかと思います。

具体的なISO感度については、イメージセンサーの大きさや撮影者自身で許容できる範囲が異なるため決まった値はございませんが、センサーサイズ毎の一応の目安は次の通りです。

イメージセンサーの大きさ ISO感度上限目安
フォーサーズ 800~1600
APS-C 1600~3200
フルサイズ 3200~6400

手ブレ補正

よっぽど特殊な事情がない限り、手ブレ補正はONにしておくことをおすすめします。手振れ補正がレンズ側で対応しているカメラ(Canon、Nikonなど)では、対応したレンズを用意しましょう。

シャッター速度の項目でも紹介しましたが、イルミネーションを手持ち撮影するときはシャッター速度が比較的遅くなります。手振れ補正をONにすることで、手ブレによる失敗写真を減らすことにつながります。

まとめ

ということで、今回はイルミネーションを手持ちで撮影する際のポイントを紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。

改めてポイントをまとめておきますと…

  • シャッター速度は手振れ補正しない程度(目安は1/焦点距離[秒])にしつつ、フリッカーの発生を考慮し下げすぎない(東日本では1/100秒以内、西日本では1/120秒以内)ようにする
  • 絞りは開放にする
  • ISO感度は上がりすぎないように調整する
  • 手ブレ補正はONにする

4つのポイントの中でも、特にシャッター速度が重要!手ブレしないようにしつつ、フリッカーの発生によって華やかさが失われないように、しっかりと調整してください。

上記のポイントを踏まえながら、ぜひイルミネーションの撮影を楽しんでみてください。あ、防寒対策は忘れずにしてくださいねー。

最後までご覧いただき、ありがとうございましたm(__)m

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