花火写真の撮り方講座〜第5回 カメラの設定〜

花火が好きな皆さん、おはこんばんちは。花火マイスターのおーわ(hirokazu.sby)です。ごめんなさい調子に乗りましたw

一眼レフカメラ(ミラーレス一眼カメラ)をお持ちの方の中には、日本の美しい花火を撮りたいという方も多いと思います。

そんな美しく魅力あふれる花火の撮り方について、全7回に渡って紹介していきます。

花火写真=光跡の撮影

さて、第5回は花火写真の撮影に必要なカメラの設定について紹介していきます。

具体的なカメラの設定について紹介する前に、皆さんへちょっと質問です。

花火の写真って何がどうやってあんな写り方をしていると思いますか?以下の写真を参考にしながらちょっと考えてみてください。

いかがでしょうか?よーく見ると、花火の光が線状になっていますよね?

そう、実は花火写真というのは光跡の撮影というのと同じなのです。夜景を撮影している方はなんとなくイメージしやすいかと思いますが、花火の撮影もまた光を撮るということと同じなのです。(もっとも光がなければどんな写真であろうと撮れないんですがw)

そんな花火という「光跡」を写真に収めるためにはどうカメラを設定すれば良いのでしょうか…というのが、今回のお話です。

なお、第5回および第6回は花火写真の撮影に必要な機材が揃っていることを前提に進めていきます。機材が揃っていない、またはよく分からないという方は、花火写真の撮り方講座「第3回 撮影に必要な機材を揃えよう」を併せてご覧いただければ幸いです。

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カメラの具体的な設定方法

先述した通り、花火写真は「光跡」を撮るというのが基本となります。そのために必要なカメラ設定をざっくりまとめると次の通りとなります。

  • 撮影モード:マニュアル(M)もしくはバルブ(B)モード
  • シャッタースピード:バルブ
  • 絞り:F11前後
  • ISO感度:常用感度の最低値
  • ホワイトバランス:花火により異なる
  • 長秒時ノイズ低減:オフ
  • 手ブレ補正機能:オフ

以下、それぞれの設定について紐解いていきます。

撮影モード

マニュアル(M)モードもしくはバルブ(B)モードに設定します。

一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラの撮影モードダイヤルには「M」もしくは「B」という記号があると思いますので、ダイヤルをいずれかに合わせます。(バルブモードは初心者向けの一眼カメラやSONY αシリーズなどの一部機種には搭載されていない場合がありますので、該当機種の方はマニュアルモードに設定してください)

バルブモードがない場合はマニュアルモードを使用する

花火写真は「光跡」を撮影するということと同義となります。したがって、長時間露光を使用することが前提となります。

ただし、都市夜景の撮影とは異なり花火は打ち上がるタイミングがまちまちであるため、シャッタースピードを決め打ちすることはできません。そのためシャッタースピードをバルブに設定する必要があります。

加えて、花火は非常に明るい被写体であるため、シャッタースピードだけでなく絞りとISO感度も設定して適正な露出を得る必要があります。(※露出の三要素に関するお話は以下の記事を参考にしてみてください)

写真の露出を決める「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の関係性
カメラ初心者の皆さん、おはこんばんちは。永遠の初心者ことおーわ(@hirokazu.sby)です。それじゃダメじゃんwさて、写真撮影は「光を捉える」ことでもあり...

シャッター速度をバルブに設定でき、かつ絞りやISO感度も設定可能な条件を満たせる撮影モードは上記の2種類となります。

シャッタースピード

撮影モードの項目でも既に書きましたが、シャッタースピードはバルブ(Bulb)に設定します。バルブに設定することで、撮影者の好きなタイミングでシャッタースピードを変えることができるようになります。

シャッタースピードをバルブ(Bulb)に設定した例

花火は打ち上がるタイミングがまちまちであるため、普段の撮影と異なりシャッタースピードをこれと決めることができません。したがって、この設定が必須となるわけです。(バルブモードがないカメラでもある程度の時間を決め打ちすることで一応は撮れますが、意図する写真は撮れないと考えていただければと思います)

なお、撮影モードがバルブ(B)モードの場合はシャッタースピードが自動的にバルブ(Bulb)となるため、シャッタースピードの設定は不要です。

絞り

打ち上がる花火の明るさにもよりますが、おおむねF11あたりを基準に調整するのがおすすめです。(花火は明るさがまちまちなので、打ち上がる花火に応じて絞りをF8~16の範囲で適宜調整することを推奨)

撮影モードのところでも述べたように、花火は非常に明るい被写体となる一方で、光跡を撮るために数秒~十数秒程度の長時間露光が必要となります。そのため、絞りを絞る(F値を大きくする)ことによって光を取り込む量を抑える必要があります。

なお、フォーサーズなどのイメージセンサーの小さいカメラでは絞りすぎると回折現象によって画質が落ちるため、気になる方はF8〜9あたりを目安にするとよろしいかと思います。(NDフィルターを併用することで、回折現象をある程度抑えつつ撮影することも可能)

ISO感度

常用感度の最低値に設定します。

これも撮影モードのところで述べたように、花火は非常に明るい被写体かつ長時間露光での撮影を行うために、取り込む光の量を抑える必要があります。

もっとも花火撮影では三脚を使用しての撮影が前提となるため長秒時における手ブレの心配もありません。したがって、夜間スナップ撮影のようにISO感度を上げてシャッタースピードを稼ぐ必要もないわけです。

適正露出および画質の観点から、ISO感度は常用感度の最低にするのが妥当ということになります。

なお、カメラによっては拡張感度によってISO感度をさらに下げられる機種もありますが、画質に影響してくるので拡張感度の使用は個人的にはあまりおすすめしません。

ホワイトバランス

花火撮影において非常にかなり悩ましいのがホワイトバランスの設定。実際の見た目により近くなる目安としては以下のとおりとなります。

  • 和火:晴天(4500~4800K)
  • 洋火:電球(2900~3200K)

JPEG取って出しで撮影されるという方は、上記の設定を目安に設定するとよろしいかと思います。(レタッチを前提とする場合でも、どのような色が得られるかを把握するために追い込むことを推奨)

長秒時ノイズ低減

必ずオフにするのを忘れないようにしておきましょう。

長秒時ノイズ低減機能がオンになっていると一枚撮影する毎にノイズリダクション処理が入ります。ノイズリダクション処理が行われている間は撮影ができなくなるため、スムーズに次の撮影に移れず、肝心なところでシャッターチャンスを逃すことにもつながってしまいます。

あらかじめ長秒時ノイズはオフにしておきましょう。

手ブレ補正

こちらもオフにするのを忘れないようにしましょう。

オンにしたまま撮影してしまうと手振れ補正機能が誤検知を起こしてしまい、写真の繊細さが失われてしまいます。

基本的にシャッタースピードをバルブに設定した段階で手ブレ補正も自動的にオフになるものが多いですが、中にはオフにならないカメラもあるかもしれませんので、手ブレ補正がオフになっていることを念のために確認しましょう。

まとめ

花火写真の撮影は長時間露光が前提となり、なおかつご自身でシャッタースピードが調整できる必要があります。また、適切な露出を得るためには絞りやISO感度も併せて調整する必要があることを抑えていただければ幸いです。

今までオートモードばかりを使っていた方には少し敷居が高いかもしれませんが、慣れてしまえばそれほど難しくないのでぜひぜひチャレンジしてみてください。

第6回は具体的な花火写真の撮り方・コツについて紹介していきたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

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