カメラの選び方

おすすめはどれ?花火撮影に適したNDフィルターの選び方

皆さん、おはこんばんちは。おーわ(@mof_mof08)です。

花火写真で厄介な白飛びを防ぐために用意しておきたいNDフィルター。予算が許せば用意しておきたいところです。

ところがNDフィルターは種類も多く、どれを選んで良いか分からないという方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は花火撮影に適したNDフィルターの選び方についてまとめてみました。

花火撮影にはND4かND8がおすすめ

ところで、ひとくちにNDフィルターといっても種類がさまざまあるわけですが、花火撮影にはどんなNDフィルターがおすすめなのでしょうか?

単刀直入に申しますと、花火写真の撮影にはND4もしくはND8のいずれかがおすすめです。

花火写真における適正露出は絞りがF8.0、ISO100の場合でシャッタースピード5秒程度が目安となります。(※これはあくまでも経験則に基づく個人的な所感であり、花火の種類によっても異なります)

適正露出の花火写真の例(F8.0、SS5.5秒、ISO100)適正露出の花火写真の例(F8.0、SS5.5秒、ISO100)

ところが、実際には花火が打ち上がってから消えるまでをワンセットで撮影することになるため、シャッタースピードはおおよそ5〜20秒程度とばらつきが出ます。

※参考までに2010年から約8年間で撮影した花火写真の大半はシャッタースピード5〜20秒の範囲に収まっていました(ミスショットも含む)

シャッタースピード 枚数
5秒未満 593枚
5~10秒 1208枚
10~15秒 887枚
15~20秒 454枚
20~25秒 193枚
25~30秒 104枚
30秒超 156枚

シャッタースピードが5〜20秒の範囲になるということは、おおよそ2段分(2EV)の差が生じることになります。(※シャッタースピードが1/2倍で1段分、1/4倍で2段分写真が明るくなります。段数について詳しくはstudio9さんの記事が分かりやすいので参考にしてみてください)

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同じ絞り(F値)で2段分も明るくなってしまうと写真が白飛びする可能性は高まります。

露出が2段分明るくなったの花火写真の例(F8.0、SS5.5秒、ISO100、+2EV)

花火の撮り方講座 第6回の記事の中でも触れましたが、白飛びをしてしまうとレタッチでの復元も困難になってしまいます。

花火写真における白飛びを抑えるための方法としては「絞りを絞る(F値を大きくする)」「NDフィルターを使用する」かの二択となりますが、前者の場合は絞りすぎると回折現象によって画質低下を招いてしまうため、後者のNDフィルターを使用する方法が個人的におすすめです。

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では、いったいどのNDフィルターを選べば良いのかという話になるわけですが、冒頭で述べた次の二点がヒントとなります。

  • 適正露出はシャッタースピード5秒程度(絞りF8.0、ISO100の場合)
  • 花火写真の多くはシャッタースピードが5~20秒の範囲

適正露出を得るためのシャッタースピードが5秒であれば、一番長い20秒は適正露出から2段分明るく(+2EV)なります。

白飛びを抑えるためには明るい側に合わせるようにすればある程度回避できるため、2段分の減光(-2EV)が可能なND4もしくは3段分の減光(-3EV)が可能なND8が選択肢となるわけです。

花火撮影ではND4とND8のどちらがおすすめ?

ND4とND8は減光効果に1段分(1EV)の差がありますが、いったいどちらを選ぶのがおすすめなのでしょうか。

基本的にはND4フィルターでOK!

個人的な感覚になりますが、基本的にはND4フィルターがおすすめです。(絞りF8.0、ISO100でND8を使用するとシャッタースピード20秒でも写真がかなり暗くなることが多い)

先ほど、花火の適正露出は5秒程度(F8.0、ISO100)だとお伝えしましたが、実際の撮影では露光時間が5~20秒程度とかなりの開きが生じます。

範囲内で露光時間が最も長い20秒では、おおよそ2段分明るい(+2EV)となりますので、これを埋めるためには2段分の減光が可能なND4がおすすめということになります。

ただし、お使いのカメラによってはND8フィルターが最適な場合もあります。(詳細は後述)

ND8フィルターがおすすめの場合もある

では、ND8フィルターは花火撮影にはあまり使えないかというと、一概にそうとはいえません。

もし、次のような条件に当てはまる場合はND8フィルターがおすすめです。

  • 最低常用ISO感度が200のカメラを使っている
  • イメージセンサーが小さい(フォーサーズなど)カメラを使っている

多くのカメラは最低常用ISO感度が100ですが、FUJIFILM X-T100などの一部カメラは最低常用ISO感度が200から始まる機種もあります。

ISO感度が200から始まるカメラは、それだけで1段分明るいところからスタートとなるため、白飛びのリスクが高まってしまいます。

また、マイクロフォーサーズ(オリンパスやパナソニックなど)といったイメージセンサーが小さい機種では絞りすぎると回折現象の影響が顕著に出てしまうため、できれば絞りすぎないようにしたいところ。

絞りを開放すると明るくなってしまうため、これまた白飛びのリスクが高まってしまいます。

花火の撮り方講座 第5回のところでも触れましたが、拡張感度の使用や絞りすぎは画質低下につながるのでなるべく避けたいところ…。

よって、上記の条件に合致するカメラをお使いの場合はND4よりもさらに1段分減光可能なND8フィルターがおすすめとなります。

副題が入る場合はハーフNDフィルター

観客や街並みなど、花火写真の中に副題が入る場合はハーフNDフィルターの利用がおすすめです。

通常のNDフィルターは写真全体の明るさを抑えるため、観客や街並みが黒つぶれしてしまう可能性が出てきます。

一応レタッチでシャドウ部分を持ち上げて対処することはできますが、花火写真の撮り方講座 第7回でも書いたとおり、あまりシャドウ部分を持ち上げすぎるとノイズが乗っかる原因ともなってしまいます。

ハーフNDフィルターを使用することで主題である花火の部分のみ明るさを抑えつつ、副題部分の黒つぶれを防ぐことができるようになります。

【コラム】NDフィルターで花火が暗くなりすぎる場合の対処方法

NDフィルターは装着するとND4で2段分の減光(-2EV)、ND8で3段分の減光(-3EV)となるため、一部の花火は暗くなりすぎる可能性があります。

明るめの洋火や銀冠といった花火ではND4やND8を装着しても露出がアンダーになることは稀ですが、花火の中には日本古来の和火という暗めの花火があるため、実際にそういった花火は露出がアンダーに出てしまう可能性があります。

この場合は絞りを開放(F値を小さく)して対応してください。(開放にする分には回折現象による画質低下の影響は受けない)

まとめ

花火写真の撮影で白飛びを抑えるのに役立つNDフィルター。ここで改めてざっくりとまとめておきます。

  • 基本的にはND4フィルターがおすすめ
  • 最低ISO感度やイメージセンサーが小さいカメラをお使いの場合はND8フィルターが推奨
  • 花火以外に観客や街並みなどの副題が入る場合はハーフNDフィルターがおすすめ

本記事が花火撮影用のNDフィルターを購入する際の参考になれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

花火写真の撮り方講座はこちら

ABOUT ME
おーわ(Hirokazu Shibuya)
埼玉県を拠点に主に花火のある景色を撮っています。写真やカメラのことよりも、なぜかSDカードや写真データのバックアップといった分野に詳しいのは内緒の話ですw